Flik27Dに配備された53.46です。53.45で説明したように風変わりな風防と照準器を付けています。カウルはC-1タイプで、集合管の排気管は溶接したような凸があります。この集合管はドイツタイプのように垂れ下がって見えまが、機体に沿って湾曲するドイツタイプと違い鋭角に曲げているように見えます。。 Vrtulníky v Česku Helicopters in Czechiaに掲載している綺麗な写真には、プロペラのHIDUKとOeffagのロゴが見えます。ホイールカバーの蓋が丸型とひも止めのタイプが混在していると思っていましたが、丸く見えた蓋はホイールのヨレに描き直しました。胴体側面の白地に黒十字はパーソナルマークです。
上の図を拡大しました。エンジン、銃身延長管と照準器、風防の位置を確認して下さい。十字の照星に重なって見えるペン先のような形が照門です。
ヨハン・フリンツ大尉は、ブタペスト生まれの軍人で、大戦が勃発するとロシア戦線で中尉として第65歩兵連隊を指揮しました。その後、飛行部隊に転属し、Flik23のオブザーバーとなります。オブザーバーとして1フライトで3機撃墜し、メダル授与もありました。そしてパイロットの資格を得てFlik27Dの指揮官に任命されたのですが、残念な結果となりました。
※40 Vrtulníky v Česku Helicopters in Czechia všeho do 1950 > Flik 27
※38 The Aerodrome Aces > Aces by Nation > Austria-Hungary >Frint, Johann
※9 ABOVE THE WAR FRONTS p.180
※38 The Aerodrome Aces > Aces by Nation > Austria-Hungary >Frint, Johann